Fender Japan 1993 ST54-75RV 再生記(前編)

かれこれ1年以上前に'95 Gibson LesPaulSpecial(ザグリ増し)&ピックアップ&高級純正NOSパーツ等々と交換でメンバーからもらったFenderJapanのストラトキャスター。聞くところCUSTO EDITIONというものでなかなか良いものらしい。しかしこちらもなかなかのジャンク具合(笑)

 

もともとナチュラルカラーだったらしいのでグレードはST54-75RVかな。イエイ、ビンゴ☆

ライトアッシュボディ、ST-VintagePU、Hard V MapleNeckといった仕様です。

 

このギター・・・、いろいろあったのでしょう。

 

少し剥がしてみましたが・・・

 

なんと元々の塗装(ナチュラル)の上にレッドを塗り重ね、その上にグリーン(おそらく下地用)が塗られクリーム色に仕上がっていいます。そしてそのクリーム色のフィニッシュも雑なので光を一切反射しないという(笑)。クリアも吹いてないし。ってネックポケットまで塗ったらアカンでしょ。あ、RV(リアルビンテージ)か(笑)

 

しかしまぁ、このまま使うのはちょっと嫌だな~。

 

よし、久々にリフィニッシュ&再生するか。

カラーはやっぱりダフネブルーで☆

FJ1993 ST54-75RV-Circuit
FJ1993 ST54-75RV-Circuit

コンデンサはオレンジドロップ、ハイパス&スムーステーパーボリュームに変更されている模様。

 

ちょっと意外。

 

Kちゃんがそうゆうものを付けるとは思わなかったから。まぁ人は変わりますよ。さすがに20年前のギターですから。いろいろあったのでしょう。

 

配線は各部にクロスワイヤーが使われています。これは元からなのかな?

FJ-ST54-75RV-PU
FJ-ST54-75RV-PU

 

ピックアップ部です。ST-Vintage(USA)×3です。

 

基本的にパーツはUSAみたいですね。

木部はザグリの形状からするとフジゲン製でしょうか?

 

なにはともあれ、結構良く鳴るギターなので早いところ完成させ実践でも使いたいです。今回塗装はムフフな事をする予定☆ご期待あれ。

FJ ST54-75RV-contour
FJ ST54-75RV-contour

だいぶ落としましたが、最後のナチュラルが分厚いこと。

 

多少残して目止めとして使う事も考えましたが、ラッカーでいずれぼろぼろになる事を考えるとやっぱりここは全部剥がしたいろころ。

 

そういえばタイトボンド切らしてたんだっけ。注文しなきゃ♪

 

ちょっと色々なビス穴が緩くなってきているんですが、こうゆう機会じゃないとなかなか出来ないんで。

FJ ST54-75RV Back
FJ ST54-75RV Back

 

緑青(りょくしょう)じゃありません(笑)

 

まぁ、この辺はいっかな。テヘッ♪

 

 

とか言いつつやってしまうんだろうな。

FJ ST54-75RV NeckPocket
FJ ST54-75RV NeckPocket

見えてきました。失われた大陸です。

 

ちょっと考古学者の気持ちが分かる気がします。

 

ここの仕上げは最後にでも。

FJ ST54-75RV Ash
FJ ST54-75RV Ash

 

だいぶ落ちてきました。

アッシュっぽいアッシュですね。センター合わせの2P。

 

しかしポリ塗装に剥離剤が効かないこと。

 

なので暖めて剥がす作戦に変更♪

ST54-75RV AshBody
ST54-75RV AshBody

うんうん、綺麗なアッシュですね。(写真の濃い黄色の部分は濡れタオルで拭いたのではまだ湿っています。)

コーナーやカッタウェイの部分の分厚いシーラーを剥ぎ落としました。あとザグリ内をやればひとまず完成です。

 

今回、この為にルーター(リューター)を用意しました。デンタル系や彫金用に使う高級品です。

これで細かい部分の塗装を落としていきましょう。

AshGrue
AshGrue

ここでアッシュの削り粉をタイトボンドで割ったものを作り、緩くなっているビス穴に詰めておきました。

地道な作業が肝心ですね。

ウッドプライマーを何度か塗ってみた。

やっぱりアッシュってのは木目がはっきりしている分吸い込みも多いね。

 

 

下地のホワイト!

 

やっぱり吸い込んだ。くぅぅ

下地の白の上にスカイブルーというのを塗ってみた。

何度かに分けて薄めに。

ちなみにダフネブルーより少し濃い鮮やかな色。

この上にダフネブルーを塗ったときに発色が良くなってくれたらラッキー☆

実際にオールドのギターってマルチレイヤーになってるのもあるしね。

そしてダフネブルー☆

暗くてあまり写りが良くないね。

なかなか吸い込みが止まらない。というか良く見ると吸い込んではないけど木目の導管に溝がある感じ。

やっぱりサンディングシーラー塗っておけば良かったかな。こうゆう事になるのね。

一度軽くサンディング。

この後上塗り&クリアも綺麗に出来て、磨きの作業をしてたんだけど写真を撮り忘れてしまった。

木目の凹凸も取れて来て完成まであと1歩ってとこだったんだけど・・・

 

やっちまったぁー。

 

カーテンレールに吊るしてたんだけど、陽の当たる側に気泡、気泡、気泡!

それなりに時間かけて乾燥させた後だったんだけど何でだろう。

 

重ねた内側の層が乾いて硬化してなかったのかな。厚塗りだったって事?

 

ちなみにせっかくの失敗なんで焼いたり冷やしたり遊んでみました。

やっぱり熱すると気泡ができる。

もちろん気泡を押しても元に戻らない(笑)

 

それと一度やってみたかったウェザーチェック加工をしてみた。最近ではあまり見かけなくなった逆さにすると液が出てしまうエアダスターを逆噴射で瞬間的に冷やしてやると、塗装がピキピキ音を立ててうっすらとクラックが入るんだよね。

 

こちらは成功☆ おっと写真がない。

ただやっぱり蜘蛛の巣状になってしまい、本当のオールドとはちょっと違う感じ。

瞬間的に冷やしすぎなのかね。

 

 

 

 

後編はこちら

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