Fender Japan 1993 ST54-75RV 再生記(後編)

って事で再度塗装を剥がすところからやり直し。前編はこちらへ。

 

今回はリムーバーで剥がした後水洗いしてみた。

ほんとドボンと漬けて丸洗い(笑)

実際のところ一度乾燥した木ってそんなに湿らないらしいので。

で、乾いたようなので、目止めイヤッホー!

 

シーラーを買ってきた。

前までは目止めからフィニッシュまで一環してニトロセルロースを使いたかったのでスプレータイプのウッドシーラーを使っていたんだけど、やはり厚塗りできないので今回は刷毛塗りタイプで。ちなみに成分は合成樹脂(アクリル)と水。

 

写真は刷毛塗り1回目♪

 

早く完成させたいけど我慢我慢。

サンディングして2回目~♪

 

その後軽くサンディングしてから下地のホワイトを1回、軽くサンディングしてもう1回。

結構いい感じ。

今回シーラーをスプレータイプから変えた訳だけど上塗りの馴染みがすごく良くて楽ちん。

薄く吹いても勝手に塗膜が回り込んでくれる感じ。

刷毛塗りしたのでしっかりと下処理が出来ていたのかな。

 

スカイブルー1回吹いた後軽くサンディング。

さらに2回吹いた後サンディング。

 

だいたいOKかな~。

 

以外とこのスカイブルーっていい色なんじゃないかと思えてきて、このままクリア吹くか迷う感じ。

ってことでイメージ写真としてピックガードとネックを乗せてみた。

ピックガードがホワイトだとなかなか良い感じ。

 

でも今回はアノダイズドゴールドを付ける予定なので、そうするとちょっとブルーが濃いかな。

やっぱりもう少し薄いブルーにしよう。

少し手直しがてらサンディング。

ダフネブルーを1回、軽くサンディングしてもう1回。

 

よーし、クリア行けそうだー。

クリア1回、1~2時間程おいて厚めに1回、さらに補修的に1回。

 

おっしゃ、塗装終了!

クリアが曇ると嫌なので完全に乾くまでは研磨しない。うずうずするけどw

先に電装系を仕上げておこうかな。

 

アノダイズドピックガードは実物を見て買えるならいいけど、通販で購入すると色目が気になるところ。

写真はどちらもFender純正だけど結構色目も違えば、ヘアラインの粗さも違う感じ。

個人的には2T/3Tサンバースト系は金色が濃い方が、ソリッドカラーには薄い方が似合うんじゃないかなと思う。ビンテージがどうかは知らないけど。

ピックアップ、ポット、セレクターを載せ換えた。

K氏には珍しくスムーステーパーの抵抗とキャパシタが付いていたのでそれらを取り外し、コンデンサもオレンジドロップから60年代のアンプから外したジャンクオイルコンデンサへ。

コイツは以前プレベに付けてToneを絞った瞬間よだれが出たくらい気に入っている。ストラトに合うかは分からないけど。そしてハンダも汚かったので他の部分も60年代のKester44で再ハンダ。

 

終わっちまった~。はやく1ヶ月くらい経たないかな。

・・・レリック加工してみた。

イケイケのレリックはかっこ悪い。なぜならそんなギターを持つ程の腕がないから。

 

だけどピカピカのギターも味気ない。

 

そんな自分はソフトレリックの分野を開拓しようと思う。

ってことでピックガード編。

一番分かり易い角度でこのくらいにしておいた。後は弾いているうちに育って欲しい。

そしてピックアップカバー編。

角をとって丸くしてみた。実際には写真よりもう少し丸くなってるかな。

そして本物はもっと丸いかも。でも厚さ的にこれ以上角をとると割れそうなのでこのくらいで。

最終的に1000番くらいで磨いて曇った感じが良いかなと思ったけど、やっぱり光沢がないのとマットなのとは感じが違う。

なのでピカールで磨いて一先ず完成!

で、しばらくコーヒーに付けて観葉植物の鉢にでもさしておこうと思うw。

エージングケアってやつ。

なんか知らない人から見ると、せっかつ作ったの壊してるみたいで意味不明だよね。

外装ボロボロの新車みたいな?

っていうかさぁ~

 

ここまでやっといて何だけど、ポールピースがShort.Gじゃないのは触れないでおこう。

あとセレクターノブがラグビーボールじゃないとか。

 

まぁそれはそれで置いておいて一応ホワイトのポットノブ、セレクターノブとピックアップビス、セレクタービス、チューブゴムを注文しておいた。

最初からアイボリー載せるのもいいけど、白から退色させた方が雰囲気が出る気がするので。

 

バックパネルは同じショップに丸穴のがなかったのでそのうち変えるとしよう。

う~ん。待ちきれず1週間ほどで磨き工程に入ってしまった。

まいっか?強制乾燥してたし。

 

っていってもラッカーは酸素で固まるので風を当ててただけだけど。

 

写真は2000番水研ぎ後。このくらいになると塗装も絡まないし音と手で感じながら磨くんで楽しいね。

ちょっとマットな感じだけど少し反射も出てきたところ。

いきなり2000番からなのは単純にめんどくさいから。塗装も薄いしね。

1年も使えばすぐにボロボロになると思うからあんまり拘っても仕方ないと思ってる。

それに木目の縮んだ感じが出てていい感じだし。

そうだ、日本にはピカールがあったじゃないか。


実はピカール製品は結構持っている。

スタンダードな金属磨きピカール。

ピカールネリ

ラビングコンパウンド

グラスターポリッシュ

そしてこの液体コンパウンドLC-050

 

なにやら大きな研磨粒子が磨きながら砕けていくことで、深いキズ取りからツヤ出しまで、研磨剤を変えることなく、一工程で、仕上げることができる、画期的なオールラウンド解砕型塗装用コンパウンドらしい。

という触れ込みに釣られ買ってあった次第。

もしかしたらこのLC-050でフィニッシュできるかもと思ってたけど、まだ磨き足りてないね。


研磨力はペーパーの1000番相当らしいけど実際使った感じではご覧の通り水研ぎ2000番以上にはなっている。結構削れてくれて使いやすい。

 

ってことで次はピカールの液コン LC-303 「驚きの超鏡面仕上げ」ってのを使いたいけど

そちらは持ってないので次の機会があればにしよう。ちなみにLC-303にはもう番手も書いてないので相当自信があるんだと思う。

 

なので今回はお決まりColorToneで。

Swirl Removerなんで本来はレインボーマークとかを消してくれるやつなんだと思うけど、最終仕上げに使っている。実際意外とコレでいける。

実はColorToneのコンパウンドは練りタイプを3種類持ってるんだけど、一度も使ってないw

久しぶりに見たら機嫌を損ねたのか乾燥して容器を割ってくれていた。

 

で磨き終わったのが上の写真。

このくらいでいいですかね。

ノブはやすりで角を落としてブラシで文字を消したりして書き直したりしてみた。

セレクターノブは固定できそうな治具がなかったのでラグビーボール型に削るのは今のところやめで。

で、完成していたピックアップカバーとポットノブ、セレクタノブをコーヒーで染色したんだけど、ポットノブはすぐに染まったけど、PUカバーとSノブが染まらない。

煮ても焼いても(焼いてないけど)、DylonやRitにいくら漬けても染まらない。

染まらない素材と確信。こちらはもう諦めよう。

そしてビスをニッケルタイプの丸皿に。うんうんいい感じ☆

 

今回スプリングはGotohのパワースプリングを3本スタンダード掛けで張っている。

ストラトが3本あるので(4本あったけど1本減った)トレモロ固定用とトレモロも使える仕様に分けて実践的に使い分ける予定。ちなみに個人的に思うのはスプリングとか変えると残響感の部分が変わると思う。

あとは各部チューニングして完成ー!

どうでしょう。

ピックアップカバーの丸さが拘ったところ。

あとソフトレリックなところが気に入ってる。

 

割とテンションが出てるのでアッシュ/メイプルで軽さの割にサスティンもあって良い。

やっぱりギターって1本1本違うなぁ~。

 

リフィニッシュは今回で5本目。

木工塗装って下処理が9割っていうくらい大事なんだけど、それを痛感した。

いつもは上塗りで調整するところがあったんだけど、きちんを下地が出来ていれば、上塗りなんてあっという間なんだね。トータルでの時間も短くなると思うし、出来上がりも良くなる。

 

なんか塗装にはまってきたぞ。


交換したレスポールスペシャル、リフさせてくれないかなぁ。